「パラサイト半地下の家族」のポン・ジュノ監督も一目する韓国俳優とは!?

韓国ドラマ「ミセン-未来-」一躍注目!ピョン・ヨハンの魅力は何か?!

「善と悪、反抗と順応が巧妙に交じり合っている俳優だ」と絶賛したのは、アジア発のアカデミー賞を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督の言葉です。

ピョン・ヨハン。 韓国芸術総合学校出身、38歳の個性派俳優です。

韓国芸術総合学校時代から、撮影では主役級になるくらい目立つ存在なようでした。

作品の数がものすごく多いというわけではにのですが2023年「ハンサン龍の出現」では

豊臣秀吉の下の武将 脇坂安治を演じ第43回青龍映画賞、第58回テジョン映画祭では助演男優賞を獲得。2022年の釜日映画賞では「今年のスター賞」、とわずか10年という短いキャリアでトロフィーを手にしてますね。

そんなピョン・ヨハンのエピソードをお話します。ピョン・ヨハン韓国芸術総合学校へ入学したときは24歳のときでした。

けして早いわけではないですね。そのためすでに兵役が終わっていたのです。

これは韓国若手俳優陣にしては珍しい方ですね。

大半の俳優は若くして人気がでてしまうと、仕事に追われ、兵役のタイミングを逃し、30歳近くで兵役に赴任することも珍しくありません。

父親が反対をされて、俳優の道にはなかなか行けなかったのが今となっては功をなした?のかも知れませんね。

お父様は「韓国総合芸術学校」ならば、よい、と許可をしてくれたそうです。本心で許可したというより「落ちるとおもった」からでは?とピョン・ヨハンは言ってます。

ドラマ「六龍が飛ぶ」で見せた「イ・バンジ」ユ・アインどっちが強い??

俳優ピョン・ヨハンほど、役柄で「別人」になってしまう人はいない。

まったく誰だがわからない。以前に記憶したイメージの片鱗も残さないのだ。

ドラマ「六龍が飛ぶ」は特に、まったく誰だかわからない。後から、名前を見て、はっと気づかせる「そういえば声は確かにピョン・ヨハンかもしれない・・・」ピョン・ヨハンが演じた「いイ・バンジ」は影がある剣士です。過去の事情を抱え、そして、愛する人を守るため、刃物の振ります。その俊敏で切れのある刀裁き・・いったい誰??と目を疑うほど・・私はてっきり「新人俳優」かと思ってました。

「六龍が飛ぶ」をその題名通り、「6人の龍」を指します。時代は14世紀の高麗末期。政治が腐敗し人々は、飢え、わずかな土地も高麗の官僚たちに奪われる・・・古い国への絶望、新しい国へと孕む世の末と始まりを描いている。そんな「李氏王朝」建国をテーマーにした歴史スペクトラム物語です。「6人の龍」とは新しい時代と国を建てるに不可欠な立役者たちを指します。

1の龍が イ・ソンゲー初代王(チョン・ホジン)。2の龍がチョン・ドジョンー李氏朝鮮を構造した儒教者(キム・ミョンハン) 3の龍がイ・バンウォン(ユ・アイン)ーイ・ソンゲの5男で後の太宗。 4の龍がイ・バンジ初期の名はタンセ(ピョン・ヨハン)プニの兄・剣士。5の龍がプニ(シン・セギョン)ー動乱の中で生きる娘。 6の龍がムヒョル(ユン・ギュナン)家族を養うたまめう武士になる、後にイ・バンウォンの護衛。と、個性豊かなメンバーで揃ってますが、その他キャストも素晴らしく、ぐいぐいと物語を引率してくれて飽きることがありません。

「六龍が飛ぶ」の特徴は主人公が若き日のイ・バンウォンという点です。

歴史ドラマや映画でも三代王太宗(イ・バンウォン)はよくとり上げられますが、朝鮮王朝建国前である高麗時代からのお話しは殆どありません。さらっと出ることはあってもここまで事詳しく主人公として描かれた作品はある意味稀少です。

「龍の中」でもカリスマがあって、群衆を率いる魅力が・・とはまったくの真逆。

寡黙で、控え目、人に心を開く事はない・・・・・だが・・観る側を惹きつけます。

セリフのひとつひとつにも。そして立ち廻りのすごさ、時代劇の「申し子」といっても過言ではありません。てっきり時代劇中心の役者さんと思ったくらいでした。

顔もスタイルも変わるのが特徴です。役者は役によっては10キロ、20キロ減量したりすることはあっても、「痩せたけどわかる」という感じだと思うのでうが、ピョン・ヨハンの場合一作、一作「別人」・・ちなみに「六龍が飛ぶ」は一番痩せています。「ミセン」と比べると20キロ???

役柄は「地味」なのにまったく目だつ存在。ピョン・ヨハンの演技力なのでしょうか、それとも??

ピョン・ヨハン現在までの道りは?突然姿を消したその事情とは?キム・ウォンソク監督と間違えた方が救世主?

「六龍が飛ぶ」の後、ピョン・ヨハンは忽然と姿を消します。

(だから探せなかったのですね)

トーク番組で彼は、「積もり積もって身体を悪くした」と言ってます。呼吸が苦しくなり、眠れなくなって、演技はしたいのいできない、 苦しかったと話してます。

その日一日過ごすのが精いっぱいだった。医者には「名演技はできるかも知れないが早死にする」とまでいわれてたそうです。役者として「短命」になるという意味なのでしょうか・・・

2年間は俳優生活とはまったく離れて暮らしていたのでした。台本もみなかったとの事です。

後から思うとこの時期は整理するための大事な時間だったと言ってます。

そんなある日ピョン・ヨハンの元に一本の電話が鳴ります

電話の主はキム・ウォンソク監督!ドラマ「ミセンー未来」ハン・ソンニュル役で彼を一躍スターに上らせた。ピョン・ヨハンにとっては恩人。

誰からの連絡も断っていたけど、相手が恩師なだけに、思わす電話をとったようです。でもなんだか話しが???よく聞くと「キム・ウォンソク」さんではなく「キム・ウンスク」さんだったのでした!つまり・・・名前の聞き違いでした。(確かにややこしいです)

キム・ウンスク先生は作家です。作品の映画へのお誘いだったのです。

ヒョン・ヨハンはキム先生に会いにいきます。そこで全て洗いざらし話したそうです。体調のこと、自分の思い、現在の状況を隠すことなく、打ち明けたのでした。話を聴いたキム先生はとても優しく受け止めて言ってくさったそうです「一緒にやりましょう。信じてやってみましょう」

その言葉がとても温かく嬉しかったと言ってます。原動力になり、細胞が動きだしたのでした。

勘違いから生まれた復帰のきっかけとは、不思議ですね。何が幸いするかわからないですね。

イ・ビョンホン共演の「ミスターサンシャイン」でカムバック!

ドラマ「ミスターサンシャイン」は20世紀初頭の近代史。の韓国、アメリカ、日本を舞台にした作品です。

ピョン・ヨハンはその中でキム・ヒソンを演じています。

またこの役柄は、彼の実年齢より年が上に見えます。男性の貫禄が現れています。

2年間のブランクがあったからか、また別のイメージを表現してます。

一話を撮ったあと、人知れず涙を流したそうです。

「演技はもうできないかと思っていた」

「僕にとっては奇跡だった」

そんな苦悩の時期を乗り越えてスクリーンに再登場したピョン・ヨハン。

その後は御覧の通り、映画、テレビと活躍中です。

さて、ピョン・ヨハン。別のエピソードが・・実は剥離性骨軟骨症でした。

間接の軟骨や骨が剥がれるという症状です。

コメディ番組で観客に喜んでもらおうと、木をバシバシ叩くという事をしてたそうな・・案の定、ウケがよかったので、バンバンやりまくったら、脚が丸太のように腫れあがってしまったのでした。でもそこは若さ。「まあ平気だろう」と思い、治療もせず撮影に戻り、そのまま医者にいくことはなかったようです。

後から痛みが凄まじく・・10年も我慢して手術をしたのです。その話しを聞いて、私がびっくりしたのは、「六龍が飛ぶ」の凄腕剣士の役柄のさなかにも痛みを堪えていたか!?ということです。

どれほど、痛かったことか・・もう驚きです。まさに命がけの演技です。

そのようなエピソードから「六龍が飛ぶ」を再び観るとシーンの貴重さがわかりますね。

ピョン・ヨハンはこれからどんな演技をみせてくれるのでしょうか、

「善」か「悪」か、「反抗・(犯行もあり)」か「従順」か?

でも、怪我にはくれぐれも気を付けてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました