キム・ソンチョルは、どんな俳優なのでしょうか?
2026年、Disney+ドラマ『ゴールドランド』で“国民の弟”と呼ばれ、新たな注目を集めています。
しかし、彼は突然現れた俳優ではありません。
ミュージカルで実力を磨き、『刑務所のルールブック』『その年、私たちは』『地獄が呼んでいる』など、幅広い作品で異なる人物を演じてきました。
この記事では、キム・ソンチョルのプロフィールや経歴、出演ドラマ・映画、演技力を紹介するとともに、30代半ばで“国民の弟”と呼ばれるようになった理由と、現在の活動に迫ります。
キム・ソンチョルはどんな人?プロフィール
生年月日:1991年12月31日(2026年10月現在、34歳)
出身:ソウル特別市松坡区
身長・血液型:178cm・B型
学歴:韓国芸術総合学校演劇院演技科(10期)
兵役:陸軍第8軍団で兵長として満期除隊
所属事務所:ストーリーJカンパニー
デビュー:2014年、ミュージカル『思春期』
舞台で培った表現力を土台に、映画やドラマでも存在感を発揮しています。
ミュージカル出身|舞台から映像俳優になるまで
キム・ソンチョルは、もともと映画俳優を目指して演技を始めたといいます。
韓国芸術総合学校演劇院の演技科で専門的に演技を学び、2014年にミュージカル『思春期』でデビューしました。
その後も舞台で経験を重ね、2017年1月には第1回韓国ミュージカルアワードで新人男優賞を受賞。
同年にはミュージカル『ミスター・マウス』で、実力派俳優ホン・グァンホとダブルキャストを務めるなど、若手ミュージカル俳優として注目されました。
そして2017年、ドラマ『刑務所のルールブック』でテレビドラマに初出演します。
演じたのは、刑務所の事情に詳しく、新入りの囚人にさまざまなことを教える法子(ポプチャ)役。
見慣れない顔ながら、独特のセリフ回しと生き生きとした演技で視聴者の目を引き、「第2のリュ・ジュンヨル」とも呼ばれました。
舞台で培った演技力を映像の世界でも発揮し、俳優として広く知られるきっかけとなった作品です。
その後もミュージカルへの出演を続けながら、映画やドラマへと活動の幅を広げていきました。
2022年公開の映画『梟-フクロウ-』では、昭顕世子役で強い印象を残し、2023年の春史国際映画祭で新人男優賞を受賞しています。
キム・ソンチョルの出演ドラマ・映画|何に出ていた?
:刑務所の事情に詳しい囚人、法子(ポプチャ)役。独特の話し方と人懐っこさで存在感を示しました。
:第8話と第20話に特別出演。ヴィンチェンツォに思いを寄せるファン・ミンソン役で、コミカルな演技を披露しました。
:主人公たちの幼なじみで、ドキュメンタリー監督のキム・ジウン役。長年の片思いを胸に秘める、不器用な人物を演じました。
:朝鮮王朝の昭顕世子役。歴史的な悲劇を背景に、物語の鍵を握る人物を演じました。
:新真理会の初代議長チョン・ジンス役。前シーズンでユ・アインが演じた人物を引き継ぎました。
:若き殺し屋トゥウ役。ベテラン殺し屋との過去の因縁を抱え、強い執念を見せる人物です。
:主人公たちを追い詰める冷酷なト社長役。欲望のためには手段を選ばない悪役を演じました。
:ジス演じる主人公ソ・ミレの元恋人、キム・セジュン役。仮想恋愛をテーマにしたドラマです。
悪役からロマンスまで|キム・ソンチョルの演技力
キム・ソンチョルは、親しみやすい青年から、狂気を秘めた人物まで、作品ごとに異なる顔を見せてきました。
【INTERVIEW】
「レス部隊」キム・ソンチョル、役作りへの努力を明かす“オリジナリティを出すために工夫した”▼韓国インタビュー
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— Kstyle (@Kstyle_news) June 2, 2024
近年は『地獄が呼んでいる』シーズン2、『破果』『PROJECT Y』など、強烈な人物を演じる機会も増えています。
『地獄が呼んでいる』シーズン2では、前シーズンでユ・アインが演じたチョン・ジンス役を引き継ぎました。
前任者との比較が避けられない難しい役どころでしたが、本人はインタビューで、
「比較は避けられないことだと思っていました。誰が演じても同じだったはずです」
と語っています。
キム・ソンチョルは、チョン・ジンスを長い苦痛によって精神が崩れ、虚無を抱えた人物として捉え、その「空虚な目」を表現することが重要だったと説明しています。
前任者との比較を意識するだけでなく、人物の内面をどう表現するかに向き合っていたことが分かります。
また、映画『破果』では、若き殺し屋トゥウを演じるにあたり、感情をすべて表に出す方法と、逆に感情を抑える方法の両方を試したと明かしました。
感情をどこまで見せるか、役に合った表現を探っていたことが分かります。
こうした作品で強い存在感を示し、韓国メディアでは「ジャンル作品の皇太子」とも呼ばれています。
また、2022年の映画『梟』では、主演級俳優としての地位を築いたとも評価されています。
一方、『その年、私たちは』では、長年の片思いを胸に秘めるキム・ジウン役を演じました。
激しい感情を表に出す役とは対照的に、言葉にできない思いを抱える人物も演じています。
その振り幅が、キム・ソンチョルの演技の特徴の一つといえるでしょう。
キム・ソンチョルは『ゴールドランド』でなぜ“国民の弟”に?
舞台俳優として実力を積み重ねてきたキム・ソンチョルは、2026年、30代半ばにして新たな愛称を手に入れました。
それが「国民の弟」です。
きっかけとなったのは、Disney+ドラマ『ゴールドランド』で演じたウギ役でした。
『ゴールドランド』は、密輸組織の金塊を偶然手にしたヒジュ(パク・ボヨン)が、欲望と裏切りの渦に巻き込まれていく犯罪サスペンスです。
キム・ソンチョルが演じたウギは、金塊を狙ってヒジュに近づき、危険な協力関係を結ぶ青年。
ヒジュに親しげに接する一方、時には彼女を脅かす危険な顔も見せます。
二人の関係は単純な恋愛でも、血のつながった姉弟でもありません。
キム・ソンチョル自身も、本格的なロマンスではなかったため、「国民の年下彼氏」ではなく「国民の弟」になったのだろうと語っています。
初のチンピラ役が「人生キャラクター」に
本人によると、ウギは初めて挑戦したチンピラ役でした。
多様なジャンルに挑戦するキム・ソンチョルですが、これまでの2〜3年は、重くメッセージ性のある役柄を演じる機会が多かったといいます。
今回は作品に活気を与える人物として、軽薄な話し方や表情を工夫しました。
特に意識したのは、ウギの二面性です。
普段より声を一段高くして「ヌナ」と呼び、俗語や新語も使って少年らしさを表現。
一方で、瞬時に相手を制圧する鋭さも見せています。
こうして、無邪気さと危うさ、いざという時の頼もしさを併せ持つ、落差のある人物が生まれました。
そんなウギは、周囲から「人生キャラクター(人生最高の当たり役)」と評されるほど好評でした
キム・ソンチョルも、
「最近ずっと作品を撮って公開していたけれど、『よく見た』と言われることがあまりなかった。」
今回は周囲から『ゴールドランド』を見たという声を多く聞き、うれしかったと明かしています。
また、「国民の弟」という呼び名についても、30代半ばでそう呼ばれることを面白がりながら、感謝を伝えました。
「国民の弟」の代表格としてユ・スンホの名前にも触れつつも、
次は「国民の年下彼氏」と呼ばれてみたいと冗談を交えています。
役に入り込むキム・ソンチョル
ウギの明るさは、演じていた本人にも影響したようです。
キム・ソンチョルは、以前は自分が内向的になったと感じていたものの、ウギを演じるうちに、とても活発になっていたと語っています。
実は『刑務所のルールブック』の撮影時にも、役柄を保つため、共演したパク・ヘスに毎日のように電話をかけ、「兄さん、何してる?」と話していたそうです。
『ゴールドランド』でも、以前から憧れていた先輩パク・ボヨンを「ヌナ、ヌナ」と呼び続けたようです。
しかし、パクボヨン本人から「何度も呼ばなくていいから、一回でいい」と言われたという微笑ましいエピソードがあります。
役を演じるだけでなく、その人物の気持ちや振る舞いが自分自身にも入り込んでくる。
そんなキム・ソンチョルの演技への向き合い方が、ウギの憎めない親しみやすさにもつながったのかもしれません。
『ゴールドランド』によって突然、演技力を評価された俳優ではありません。
舞台から積み重ねてきた表現力が、ウギという親しみやすくも複雑な人物を通して、これまでとは違う形で、多くの視聴者の心に届いたのでしょう。
「国民の弟」という新しい愛称は、その歩みの先に生まれたものだったと思います。
キム・ソンチョルの現在|最近よく見る俳優になった理由
2026年現在、キム・ソンチョルは映画・ドラマ・ミュージカルの3つの分野で精力的に活動しています。
2025年には映画『破果』で若き殺し屋を演じ、2026年には映画『PROJECT Y』、Netflixドラマ『マンスリー彼氏』、Disney+『ゴールドランド』と出演作が続きました。
さらに、2026年1月から5月にはミュージカル『デスノート』でL役を演じ、映像作品だけでなく舞台にも立ち続けています。
キム・ソンチョルは、幅広い分野で活動を続ける理由について、次のように語っています。
「可能であれば、映画・ドラマ・ミュージカルをそれぞれ1作品ずつ出演するように、1年の計画を立てています」
ただし、作品は自分のスケジュールどおりに決まるものではないとしながらも、
舞台への思いについて、
「舞台では多くのエネルギーを使いますが、その分、得るものも大きい。映像作品での演技を通して失った自信を、舞台で取り戻すこともあります」
と明かしています。
次回作『スリーピング・ドクター』では医師役に
新たな出演作として発表されたのが、KBS2ドラマ『スリーピング・ドクター』です。
キム・ソンチョルが演じるのは、有能でありながら心に深い傷を抱える医師ナム・ジオ。
チン・ギジュ演じるホン・ギョンが経営する精神科クリニックを舞台に、二人が衝突しながらも次第に心を通わせていくロマンス作品です。
『ゴールドランド』の危うい弟分から、今度は医師役へ。
次の作品でどのような表情を見せてくれるのか、楽しみです。
キム・ソンチョルはどんな俳優を目指している?
ミュージカルから映画、ドラマまで幅広く活躍するキム・ソンチョル。
以前、ミュージカル界のアイドルと呼ばれたことについて、映画界のアイドルにもなってみたいと冗談交じりに語ったことがあります。
しかし、俳優として本当に大切にしているのは、一時的な人気ではないようです。
何色にも染まれる「白紙」のような俳優
キム・ソンチョルは、インタビューで自分が「白紙」のような俳優になれると感じるようになったと語っています。
それは、どんな役でも同じように演じるという意味ではありません。
役柄によって異なる顔を見せ、その人物に合わせて自分を変えていくこと。
『その年、私たちは』の切ない片思いから、『地獄が呼んでいる』シーズン2の狂信的な指導者、そして『ゴールドランド』の憎めないウギまで。
これまでの役柄にとらわれず、次の人物を演じられることが、キム・ソンチョルの強みなのでしょう。
「長く、ただ長く演じていたい」
キム・ソンチョルは、俳優としての将来について、一時だけ輝いて消える存在にはなりたくないと語っています。
カンヌやヴェネツィアといった国際映画祭への憧れもありますが、それ以上に願っているのは、長く俳優を続けること。
一方で、作品の興行的な成功についても、率直な思いを明かしています。
「興行成績にこだわりたくはありませんが、俳優として責任を感じています。正直、成功した作品を見ると羨ましく思います」
さらに、撮影の準備から公開まで約1年をかけた努力が、報われてほしいという気持ちも語っています。
それでも、今の時代は健康が何より大切だと話し、「サプリメントもちゃんと飲んでいます」と冗談を添えました。
「死ぬまで演技をしていたい」
そんな思いを持っているようです。
最近は仕事を終えるとピラティスをしたり、散歩や登山をしたり、本を読む時間も大切にしているといいます。
以前は人と会って刺激を求めることが多かったものの、今は読書や展覧会などを通して、自分の内面を満たす時間にも目を向けるようになりました。
次の役では、また違う顔を見せること。そして、それを長く続けていくこと。
キム・ソンチョルが目指しているのは、そんな俳優人生なのかもしれません。
まとめ|“国民の弟”になった実力派キム・ソンチョル
韓国芸術総合学校で演技を学び、ミュージカルからキャリアをスタートさせたキム・ソンチョル。
『刑務所のルールブック』で注目を集めて以降、サスペンスや犯罪劇、恋愛ドラマ、映画、舞台と活躍の場を広げてきました。
『ゴールドランド』のウギ役で得た「国民の弟」という愛称は、舞台から培ってきた演技力が、新たな形で視聴者の心に届いた証しともいえるでしょう。
一方で、本人が大切にしているのは、一時的な人気にとどまらず、長く演技を続けることです。
新たな役柄に出会うたびに違った顔を見せるキム・ソンチョル。
これからも、どんな役柄で私たちを驚かせてくれるのか。長く、その歩みを見届けたい俳優です。



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