イ・ジェフンの魅力とは?作品ごとに違う顔を見せる理由|若い頃から現在まで

「あの俳優、前作と全然印象が違う」――イ・ジェフンの出演作を追いかけていると、そう感じる瞬間が何度も訪れます。
この記事では、彼が出演してきた作品そのものに焦点を当て、若い頃から現在まで、イ・ジェフンがどのように俳優として変わり続けてきたのかについて紹介します。

2026年ファンミーティング開催を知らせ

画像提供:Kstyle



イ・ジェフンの魅力とは?作品ごとに違う顔を見せる俳優

イ・ジェフンの魅力を一言で表すなら、「同じ俳優とは思えないほど作品ごとに印象が違うこと」に尽きます。

不安定な非行少年、モルヒネ中毒の若き中隊長、純朴な初恋の相手、緊張感あふれるプロファイラー、格闘技選手、白髪の交渉人――ジャンルも役柄のトーンもまったく異なる役を演じ分けてきました。

では、なぜイ・ジェフンは作品が変わるたびに、これほど違う人物に見えるのでしょうか。
その理由を探っていくと、若い頃から変わらない役への向き合い方と、彼独自の人物の作り方が見えてきます。



 若い頃のイ・ジェフン|『番人』『高地戦』で新人賞6冠

独立映画から注目された演技力

イ・ジェフンは「急に現れた期待の新人」に見えますが、実際には独立映画で経験を重ねてきました。

2006年に短編映画『Truth, Litmus』でデビュー。

1〜2年活動しても取り残されているような不安を感じ、25歳の韓国芸術総合学校演劇院へ入学します。

奨学金を受けながら演技を学び、当時について「1日3時間しか寝なかったが、とても幸せな時間だった」と振り返っています。

その後は、商業映画『アジョシ』の警察官役でオーディションの最終候補に残るなど、少しずつチャンスをつかみ始めます。

そして2011年、転機となったのが『番人』(原題:파수꾼)でした。

映画『番人』

2011年、独立映画としては異例の約2万人の観客を動員した『BLEAK NIGHT 番人』で演技力を認められます。

イ・ジェフンは片親家庭で育ち、愛情に飢えながら友人をいじめる不良学生ギテ役を演じました。

主演のパク・ジョンミンとの対峙シーンは、作品の中でも特に強烈な印象を残し、後に俳優を目指したソ・ジフンが演技の参考にするほど、後輩俳優にも影響を与えました。

共演したパク・ジョンミンも、撮影初日のイ・ジェフンの演技について印象的なエピソードを明かしています。
イ・ジェフンの演技とエネルギーに圧倒され、自分が言うはずだった台詞を忘れ、そのままシーンが終わってしまったというのです。
「恥ずかしく、自分もしっかりやらなければ」と、強く思い、その後の演技にも影響したと振り返っています。

映画『高地戦』

同年、製作費100億ウォンをかけたチャン・フン監督の映画『高地戦』にもシン・ハギュン、コ・スらベテラン俳優とともに主演級として抜擢され、若くして中隊長になったシン・イルヨン役を熱演しています。

この2作でイジェフンは

大鐘賞・青龍映画賞では『BLEAK NIGHT 番人』で、釜日映画賞・映評賞では『高地戦』で、それぞれ新人男優賞を6冠受賞しました。

当時のイ・ジェフンは、単なる新人というより、独立映画をきっかけに「新しい登場と可能性」を感じさせる俳優として映画界から注目されていました。

『高地戦』のチャン・フン監督も、「年齢や経験に比べてキャラクターへの集中力が高く、役柄によって大きく変化できる俳優だ」と評価。

「怪物新人」という異名を得ましたが、当時のインタビューでは

「まだ道のりは長い。褒められると嬉しいが、『次回作を期待する』という意味でもあるので心配にもなる」

と、若手俳優らしい謙虚さを語っています

話題になった『高地戦』は、多くの若手俳優が切望し、イ・ジェフン自身もどうしても出演したかった作品でした。

オーディションは3回。

結果を待つ間に別作品への出演が決まったものの、『高地戦』への可能性を捨てきれず、その作品を断って結果を待ったといいます。

当時はまだ無名の新人。

「この新人に本当にできるのか」という周囲の視線を全身に感じながら、現場ではその瞬間に集中し、NGを出さずに見せようとしたと振り返っています。

受かる保証もない。

「落ちるかもしれない」それでもイ・ジェフンは『高地戦』に賭けました。

そして出演が決まれば、周囲の不安を言葉で払拭するのではなく、現場で見せる。

イ・ジェフンがNGをほとんど出さないのは、頭の良さや集中力だけでは説明できません。

現場で結果を見せる”――その必死な思いを形にする方法でもあったのではないかと思うのです。


 『建築学概論』『シグナル』|繊細な青年から主演俳優へ

映画『建築学概論』

また、2012年公開の『建築学概論』では、10歳年下のスジと同い年の大学生を演じ、初恋の初々しさを感じさせる繊細な演技で注目を集めました。

『建築学概論』は、累積観客数392万人を超えるヒットを記録しました。

「独立映画界にイ・ジェフンを紹介したのが『BLEAK NIGHT 番人』『高地戦』なら、一般大衆に彼を刻み込んだのが『建築学概論』」と評されています。

ドラマ『シグナル』

2012年10月から兵役に就いていたイ・ジェフンは、2014年の除隊後すぐにドラマ『秘密の扉』で復帰。

2016年には、tvNドラマ『シグナル』で、過去と現在をつなぐ無線機を通じて長期未解決事件に挑むプロファイラー、パク・ヘヨン役を演じ、大きな人気を得ました。

視聴層が限られる捜査ものでありながら同時間帯視聴率1位を維持し、作品性と大衆性の両方を認められました。

『シグナル』は、それまでの「独立映画で評価された若手俳優」というイメージを、「本格的な主演俳優」へと引き上げた転機と言えます。

『シグナル』のパク・ヘヨンは、冷静なプロファイラーとして事件に向き合いながらも、人間的な温かさを持つキャラクター。

こうした「正義感の強さ」と「人間味」を併せ持つ人物像は、後の『模範タクシー』のキム・ドギや『捜査班長1958』のパク・ヨンハンにも通じています。

『シグナル』では長い台詞も多くありましたが、イ・ジェフンは台詞について「覚える」という感覚とは少し違うと話しています。

台詞を目の前に置く。朝晩前に置いて、食事中も読み、自分の中に“染み込ませる”。

特別な暗記法ではなく、繰り返し台本を見るのが彼の基本なのだそうです。

ー「憧れのキム・ヘス」と一度だけ忘れてしまったセリフー

そんな彼にも、台詞が完全に飛んでしまったことがありました。

相手は、長年憧れていたキム・ヘス。

初めて顔を見ながら演技した瞬間、緊張と感激で何も思い出せなくなったといいます。

普段は長い台詞でもほとんどNGを出さないイ・ジェフンが、です。

また、そのときキム・ヘスからかけられた「자기야(チャギヤ)」という言葉の温かさにも驚いたそう。

本来は恋人に声をかける言葉が、こんなに温かく使える言葉なのだと知り、その後は自身もスタッフに積極的に「자기야(チャギヤ)」を使うようになったと話しています。

「ヘス先輩のおかげで知りました」と話す姿からは、演技だけではないイ・ジェフンの意外な一面も見えてきます。



『ムーブ・トゥ・ヘブン』『模範タクシー』|なぜ別人のように見えるのか

Netflixシリーズ『ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』

2021年のNetflixドラマ『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です』では、アスペルガー症候群を持つ遺品整理士の後見人で、総合格闘技の選手という設定のサング役に挑戦。

海外でも高く評価された作品で、国際的な映画祭・授賞式で作品賞・男優主演賞を受賞しています。 

ドラマ『模範タクシー』シリーズ
ドラマ「模範タクシー」のポスター

画像提供:Korepo

そして2021年から続くシリーズドラマ『模範タクシー』では、元特殊部隊将校で「ムジゲ運輸」のタクシー運転手という裏の顔を持つキム・ドギ役を演じ、シーズンを重ねるごとに支持を拡大。

2023年放送の『模範タクシー2』は最高視聴率21%を記録し、前作の16%を大きく更新しました。

イ・ジェフンは同作で2023年のSBS演技大賞・大賞を受賞。

さらに、202511月から20261月にかけて放送された『模範タクシー3』でも大賞を受賞し、同シリーズで2度目の大賞に輝きました。 

ドラマ『捜査班長1958

2024年のMBCドラマ『捜査班長1958』では、伝説的な刑事ドラマの前日譚として若き日の刑事パク・ヨンハン役を演じました。

回を重ねるごとに演技の重みが増したという評価も多く見られました。

イジェフンの役作りとは

気になるのはなぜこれほどまで役ことに変貌を遂げるのかです、

イ・ジェフンには、役を作るための**「自分だけのライブラリー」**があるといいます。

日頃から人を観察し、内面的・外見的な特徴や印象を映像や文章で記録。それらをキャラクター作りに生かしています。

さらに映画から着想を得ることもあり、一つの人物をそのまま模倣するのではなく、さまざまな要素を何層にも重ねていくのだそうです。

本人は、元になった人物や作品を簡単には気づかれないよう、**「わざとたくさんのレイヤーを重ねる」**と笑って語っています。

イ・ジェフンの役作りは、一つのモデルを真似るものではないようです

監督が求める人物像に、自分が観察してきた人の特徴や映画から得た印象を重ね、一人の人物をゼロから組み立てていくように見えます。

さらに、自分がどう演じるかだけではなく、その人物が作品の中でどう見え、観客にどう伝わるのかまで考えているのでしょう。

作品ごとに「別人のように見える」背景には、こうした多面的な観察と、いくつもの要素を重ねていくイ・ジェフン独自の役作りがあります。




『交渉の技術』『焼酎戦争』|作品選びに表れる社会への視点

イジェフンの作品選びとは

ドラマ『交渉の技術』

2025年放送のJTBCドラマ『交渉の技術』では、放送前から話題となった白髪姿で、冷徹な判断力と冷静さを持つ「伝説の交渉人」ユン・ジュノを演じました。 

白髪の特殊メイクには毎回3時間以上を費やし、抑制された表現で人物のミステリアスさや深みを表現しています。 

映画『焼酎戦争』

『焼酎戦争』は、1997年のIMF通貨危機を背景に、韓国社会と企業を描いた作品です。

イ・ジェフンは、俳優として「世の中がどのように動いているのか」に常に関心を持っていると話しています。

人間と社会との関係、そして未来を考える中で生まれる現実的な悩みや価値観が、作品選びにも大きな影響を与える。

『焼酎戦争』と『交渉の技術』についても、現在の社会が抱える経済的な現実を映しているからこそ、より意味を感じた

と語っています。

キム・ソンス評論家からも『建築学概論』の繊細な青年、『模範タクシー』の男性的な人物そして『交渉の技術』については、知的なユン・ジュノまで幅広く消化できる俳優だと評価されています。

一方で、役が変わってもイ・ジェフン自身が持つ「善良な気質」がどこかに表れることも、彼ならではの特徴だと指摘。

役作りの背景にあるのは、人物だけではありません。イ・ジェフンが見ているのは、その人物が生きる社会や時代でもあります。

社会の動きの中で生きる「当事者」として人物を見る。

だからこそ、彼の演技には切迫感と臨場感が生まれるのではないでしょうか。

その説得力が作品を支えているばかりか、見る人を引き込んでいるように思います。



イ・ジェフンは俳優だけではない|映画とともに生きる現在

2019年に映画制作会社「ハードカット」を共同設立したイ・ジェフンは、同社初の作品として2021年にWatchaオリジナル『アンフレームド』を発表。

パク・ジョンミン、ソン・ソック、チェ・ヒソとともに、4人の俳優がそれぞれ監督・脚本を務めるオムニバス短編集で、企画力が際立つ作品として評価されています。

2024年には、個人のYouTubeチャンネルを開設。

全国の小規模な映画館や芸術映画館、独立映画を紹介する活動にも取り組んでいます。

こうした活動が評価され、2025年3月には韓国芸術映画館協会アワードで新設された「フレンズ賞」を受賞。

俳優として作品に出演するだけでなく、映画文化を支える側としても活動の幅を広げています。

イジェフンは「映画を除けば残ることはほとんどない」と話します。

「休みの日にすることがない」と話すほど、映画紹介番組を欠かさず見て、映画の話になると目を輝かせる。

『盗掘』のパク・ジョンベ監督は「イ・ジェフンは映画しか知らない」というほどです

イジェフン自身も、

「私は、一生演技をする人間だと思って生きています。映画を撮りながら人生を学び、学び続ける人生の中で、自分の人生がつながっていくのを感じました。新人賞を受賞してから10年になります。その間、自分なりの成果もあり、私に対するさまざまな評価もありましたが、そこに安住せず前へ進んでいる自分に気づきました。誇らしく思う部分もあれば、残念に思う部分もあります。それでも、はっきりしているのは、私は前へ進み続けているということです」

出演するだけでなく、作り、紹介し、映画館にも足を運ぶ。イ・ジェフンにとって映画は、俳優という職業だけでは収まらないものになっているようです。



なぜイ・ジェフンは現在も支持されるのか

『番人』のギテ、『建築学概論』のスンミン、『シグナル』のパク・ヘヨン、『模範タクシー』のキム・ドギ、『交渉の技術』のユン・ジュノ。

デビューから20年近くにわたり、イ・ジェフンは作品ごとにまったく違う顔を見せてきました。

その背景には、台本を「覚える」のではなく染み込ませるほど読み込み、人を観察して自分だけのライブラリーに蓄積し、いくつもの“レイヤー”を重ねながら一人の人物を作る姿勢があります。

さらに作品を選ぶときにも、人間だけでなく、その人が生きる社会や時代背景に目を向けています。

だからこそ、役柄が大きく変わっても、その人物が「その世界で本当に生きている」と感じさせる説得力が生まれるのかもしれません。

さらに、イ・ジェフンにはもう一つ、変わらない魅力があります。

役は変わる。声や表情、立ち居振る舞い、白髪で見せる年齢さえも変わります。

それでも、どこかに残るものがあります。

イ・ジェフンという人が持つ誠実な気質です。

どれほど違う人物を演じても、その誠実さがどこか演技に漏れてくる。

何層もの「レイヤー」を重ねて別人になっても、その奥にあるものまでは消えない。

変わり続けることと、変わらないものを持っていること。

その両方があるからこそ、イ・ジェフンは長く支持される俳優なのではないでしょうか。

イジェフンに彼女はいない?結婚願望は本気と語る理由|歴代熱愛と現在
イジェフンに現在彼女はいる?2026年最新の熱愛情報や歴代彼女、結婚の噂を整理。好きなタイプや恋愛スタイル、40代で変化した結婚願望、「今年は恋愛して来年結婚」が目標と語った最新発言まで紹介します。

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました