韓国ドラマ「イルジメ(一梅枝)は、イジュンギをトップスターへと押し上げた傑作です。
2008年の作品ではありますが、入隊前の若きイジュンギをはじめ、キャストが軒並みにすごい。
現在の韓国映画界を引率する顔ぶれが一同に集まっています。韓国俳優 アンギルガンは
目立たないような役で存在感が大きすぎる。ではアン・ギルガンとは・・
アン・ギルガン・ イジュンギ共演・イルジメ(一枝梅)あらすじ。
イルジメ(一梅枝))の時代は朝鮮王朝16代王 仁祖(在位1623年~1649年)を背景にしてます。仁祖はクーデターによって王になった人物です。物語はそこと深く絡んでいるのです。
主人公イギョム(ヨン)の父イウォが謎の刺客に殺されるところから始まります。父を殺され、母や姉とも引き離された幼いギョムはショックのあまり記憶を失い、偶然助け出された養父に育てられていきます。記憶を取り戻したヨンは、自分を生い立ち、父の死の真相、理不尽な世に復讐をすることを誓い、義賊となるのです。(義賊物語は17世紀が多いです)
イルジメ(一枝梅)とは彼が登場したあとには必ず一枝の赤い梅の絵が残されることから呼ばれました。内容はシリアスなのに、リズミカルにコミカルに、そして人情、思いやり、とバランスもって描いたドラマが「イルジメ」です。
アン・ギルガンと 韓国ドラマ イルジメ(一枝梅)
さて、この「イルジメ(一枝梅)」、視聴率30%という好成績。何故人気だったのでしょうか、
私が思うには
- テンポがいい。ドラマを見ていてもドキドキ、わくわくとなり、次が見たくなる。
- イ・ジュンギ主人公のヨン(本名:イギョム=イルジメ)のキャラがいい。
一方は町のごろつきと仲良しなやんちゃな青年。もう一方は誰にも言えない秘めた過去を持ち孤高に生きるイルジメ。2面性に興味をそそる。
- 育ての父セドル(イ・ムンシキ)育ての母タン(キム・ソンリョン)をはじめ、近所の村人たちが楽しくもあり、優しさいっぱいで感情移入しやすい。(泣かずにいられない)
- 「悪もの」「善もの」、と人物がはっきりとしていているシンプルさがわかりやすい。からではないかと思います。
アン・ギルガン息子は? 妻は?イルジメ(一枝梅)でみる。
アンギルガン演じるコンガルはドラマの中でかなり重要な位置にいます。
悪側と善側を唯一行き来する人物なのでした。
彼は「悪の側」ギョムの父を殺した刺客だったのです。
殺人鬼の名にふさわしく、子供も、女性もお構いなく、かたっぱしから。
当時の名前はヨンジュ。「大義名分」のためにはなりふり構わず殺めたのでした。盲目の預言者とその妻と息子を殺したあたりから彼の心が動きます。
第一話では身の危険を感じた父イウォノはギョムを螺鈿の箪笥に隠します。子供のむせび泣きが聞こえるので仲間のサチョンは箪笥を調べようとします。
サチョンを制し、ヨンジュ(コンガル)は鍵穴から中をのぞくのですが
中には幼いギョムが・・
・・「誰もいない」そう仲間のサチョンに言い切ります。
ヨンジュは知っていたのです。中に子供が隠れていることを。
なかなかにくいですね💛
その後コンガルと名前を変え、世捨て人に?昔殺した、盲目の占い師の小さな娘を殺すことも捨てることもできず、自分の子として一緒に暮らすのです、親子で詐欺師をして暮らすという、最初の悪人丸出しのこわーいヨンジュから、いきなりコミカルはキャラに転じるところが面白いのです。
ヨンも、コンガルも互いの因果はまったく知りません。村の人が誰一人とイルジメがヨンだと気付かないのに、真っ先に察知したのはコンガルでした。
そんなヨンがコンガルに修行をつけてもらうシーンは見ものです。
第12話「やるべきことのために」では小さな島で生活しながら、鍛え教えるコンガルと手も足もでないヨン。
「おじさん~」といったり「師匠」~といったりコロコロ呼び名を変えぼこぼこにされるヨンだが、本当に仲が良い親子のようです。
初めて、コンガルの太刀をかわした時、にやっと笑い「お!やるな」というばかりの表情のコンガル。
修行のすべてが終わったとき、彼は自分の宝物をヨンにプレゼントします。
なんと刃のない剣なのです。
「そんなのないよ~」と駄々をこねるヨンに「ばかもんここにあるだろう!」
「人を殺めたら、大義も何もないんだ!バカたれが」
その言葉は幼いころの父の言葉でした。
「ギョムできれば刀を持たない人生を送ってほしい。それでも持たざる負えないときは人を殺すのでなく、人を生かすために使って欲しい」・・・
重なる父の教えです。
イルジメ(一枝梅)はけして人を殺しません。刃のない刀が彼の決心の証です。
韓国ドラマ・イルジメ(一枝梅))の終始一貫し、「強気ものが弱気を助けるのだ」とコンセプトかた成り立っています。どこでそう見えるかというと、登場人物の大人は、実の子ではない子供も我が子として育てます。
よく見るとそうです。
ヨン(イ・ジュンギ)と、チャドル(パク・シフ)は、セドル(イ・ムンシキ)に。ポンスン(イ・ヨンア)はコンガル(アン・ギルガン)に。テシギ(ムン・ジユン)はシムドク(ソ・ヒョンンチ)おばさんに。誰も自分の本当の子ではありませんが、実の我が子として大事に育て守るのです。
ちなみにアン・ギルガン演じるコンガルの「奥さん」はシムドクおばさんです~
アン・ギルガンは役としては「やもめ」がピッタリなんですけどね・・
イルジメ(一枝梅))は実の父、育ての父、
そして、師匠であるコンガルによって完成した!と、私は思わざるえません
アン・ギルガン 「悪役」から ドラマ「大風水」ではお坊さん
ドラマ「大風水」は風水学を中心にみた、朝鮮王朝建国の歴史ドラマです。
朝鮮王朝の初代王太祖(イ・ソンゲ)は、開城(ケソン)から都を漢陽(ソウル)へと移したのは風水により地相学が元になっています。
明堂と言われる最上の土地とは?子孫繁栄と約束する最上の土地を手にしたものこそ、天下を手にし、また天下を手にするものこそが最上の土地を探すことができるのだそうです。
テーマが面白いです。天下をとり王朝を築くための、必要な「吉祥の土地」をめぐる物語なのです。
アン・ギルガン もう一人息子「大風水」のチソン?
アン・ギルガンは、イ・ソンゲ(チジニ)を支える無学大師という風来坊なお坊さんを演じています。
イ・ソンゲは高麗の将軍です。北方地方を任され、契丹や女真族と戦い、高麗を守る百勝練磨の軍人です。高麗が国が困窮にあえいでいれもどうすることもできない。そんな悩みを持っています
イ・ソンゲが高麗の軍人にすぎず、術もわからず、どうすればいいのか見当もなく、決心ができない。そんな姿をみた無学大師は言います。
「高麗を転覆させ、新しい国を建てる準備はできいてますかのう?イ将軍。」
「いつまで、戦場で人を殺すのですかね、もうそろそろ人を救うことをしないと・・」
と高笑いをしながら葉っぱをかけるのです。
なんと無学大師は高麗滅亡と朝建国鮮の影のフィクサーか?イソンゲをけしかけその気にさせるですから大した人物です。
そこで、若き「風水師」のモク・チサン(チソン)をイ・ソンゲに紹介し側におくことを勧めます。
チサンの父は神眼力を持つ「風水師」でした。そして、最上級の吉祥地「チャミオング」を探したのです。しかし、彼はそのことによって命を落とし、探した土地がどこだったのか闇に葬られてしまいました。
無学大師はチサンの父を知っています。また、チサンが父のような神眼力が備わるのを見越し、手伝うのです。
5年もの間、全国を旅しながら、大師はチサンの修練し手ほどきします。・・・
「イルジメ(一枝梅)」も、「大風水」も、同じことを言ってますね。
「人を殺めるのではなく人を救うことをしなさい」
そのキーパーソンが、イルジメ(一枝梅)でも、「大風水」でも師匠として、親心から発するアン・ギルガンのセリフです。
因みに、イルジメ(一枝梅)のヨンも、「大風水」のチサンも、師匠が、自分を息子のような可愛いがっているとは思ってもないし、気付きもしません。師匠が照れくさくて表にださないからです・・そんな共通点もありますね。
韓国俳優 アン・ギルガンとは、
アン・ギルガン本人も「悪役専属俳優」だと自己紹介してます。
確かに、よく映画やドラマで、スパイ役だったり、殺し屋の一味だったりが多い俳優さんです。
なんたって、お顔つきもあって・・あの身体の大きさですから、
強面のお顔がやはり・・目つきもあって、「悪い役」に向いてます、
だからこそ、善人な役をすると尚更、「いい人」に見えたりするので、正直、得です。
また存在感だけで、居るだけで、演技になってしまうのもアン・ギルガンならではではないでしょうか、
「強面」はコメディにもピッタリ。見ているだけで笑える、そんな多面で楽しませてくれます。
アクションもしかりです。これかも楽しみな俳優。アン・ギルガンでした。
それではまた💛
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