ZE:Aのメインボーカルとして芸能界に足を踏み入れ、今や韓国ドラマ界を代表する俳優の一人となったパク・ヒョンシク。
『相続者たち』『花郎』『力の強い女ト・ボンスン』などの話題作で注目を集め、近年は『埋もれた心』でこれまでとは異なる新たな一面も見せています。
アイドル出身俳優としてスタートしながら、15年以上にわたり着実に実力を積み重ねてきたパク・ヒョンシク。
本記事では、おすすめドラマや代表作を振り返りながら、俳優としての評価や演技の魅力を紹介します。

画像提供:Korepo
パク・ヒョンシクの評価|15年かけて築いた俳優人生
パク・ヒョンシクへの評価を語るうえで欠かせないのが、アイドルから俳優へ転身し、地道に積み重ねてきた15年というキャリアの長さです。
韓国メディアの記事では、
「今の演技が完成するまで、パク・ヒョンシクはこの15年間激しく走り続けて経歴を築き上げた。今では間違いなく主演も可能な俳優になった」
といい、特に、
『力強い女ト・ボンスン』『サウンドトラック #1』『青春ウォルダム 呪われた王宮』『ドクタースランプ』など多様な作品に出演し、繊細な眼差しと安定した演技力により「ロマコメ職人」という別名を得たあたりから成長したという見方をしています。
パク・ヒョンシク|アイドル出身俳優としてスタート
パク・ヒョンシクは2010年1月、グループZE:Aのメインボーカルとしてデビューしました。デビュー当初は最年少として、純粋で明るいイメージでスクリーン登場しました。
俳優としての第一歩は2011年のミュージカル『オオカミの誘惑』。
その後ドラマ『おばかなママ』(2012年)、『ナイン〜9回の時間旅行〜』(2013年)、「相続者たち」(2013年)、「家族なのにどうして?」(2014年)などで助演を経験し、さらに「上流社会」(2015年)、「花郎」(2016年)と、着実に俳優として経歴を積み上げます。
現場で学んだ日々
しかし、ここに至るまでをテレビ番組でパクヒョンシクはこう触れています
「演技学校にでたわけでないので、現場で学んだものですからから足りないところがどうしてもありました。シーンの撮影が終わるたびに先輩に呼ばれ怒られました」
「ヒョンシギ、セリフのポイントが何か知ってるかい?」
ヤン・ヒギョン先輩はそうやって、セリフに意味を教えてくれたそうです。
パク・ヒョンシクは、こうした先輩たちの教えがあったからこそ今の自分があると語っています。
「本当にありがたい言葉だった」
「才能はないのだが、上手くなりたくて、容量良くというのがわからないらしく、努力することしかできなかった。」
「人が3時間練習するなら6時間と、それしかできない」
胸が熱くなるのが好きで自分に言うそうです
(パク・ヒョンシクお前できないのか?)
そう奮い立たせるのだそうです。・・
パク・ヒョンシクの性格や家族については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
パク・ヒョンシクはどんな人?性格・家族構成、ZE:A時代やウガウガファミリーとの絆を紹介【2026】
パク・ヒョンシクが注目された初期作品
『相続者たち』(2013年・SBS)
イ・ミンホ、パク・シネ主演の学園恋愛ドラマ。
パク・ヒョンシクは法律事務所の後継者であるチョ・ミョンス役を演じました。
大人びた雰囲気を持つほかのキャラクターとは異なり、いたずら好きで人当たりの良いキャラクターでした。
『上流社会』(2015年)
ユイ、イム・ジヨン、ソンジュンと共演した財閥階級と一般階級との恋愛物語です。
パクヒョンシクは財閥家であり家業を継ぐ若き本部長ユ・チャンスを演じました。
この作品はスタート前に「役柄」への懸念が多くあったといいます。
パクヒョンシクはその声に耳を傾けながらも、発音と発声のトレーニングと、体形を変えるため食事をコントロールします。
そして、パクヒョンシクは独自のキャラクターを作り上げます
俳優として大きな注目を集めた作品です。
『花郎』(2016年・KBS2)
BTSのV、パク・ソジュン、イ・グァンスらの共演で話題になった青春ロマンス時代劇です。
実存人物である新羅の真興王をモチーフにしたサムメクジョン役を演じました。
「前作のイメージが全く浮かばないほど熱演し、業界はもちろん大衆にも広く好評を得た」と評価され、2015年SBS演技大賞ニュースター賞を受賞しています。
『力の強い女ト・ボンスン』が俳優パク・ヒョンシクの転機になった理由
怪力を持つト・ボンスン(パク・ボヨン)と、何をするか分からない性格のゲーム会社CEOアン・ミニョク(パク・ヒョンシク)、正義感に燃える新人刑事インクドゥ(ジス)の三角ロマンス。
『力の強い女ト・ボンスン』は、パク・ヒョンシクにとって初の本格主演作でした。
当時は大きなプレッシャーも抱えていたといいます。
しかし共演したパク・ボヨンやスタッフ達が、その不安を一人で抱え込まないよう支えてくれたと言います。
パク・ヒョンシクはインタビューで、
「初主演だったので負担が大きかった。でも皆がその重荷を一緒に分けてくれた」
と振り返っています。
特にパク・ボヨンは、表情が暗くなっていたパク・ヒョンシクに
「どうしてその負担を一人で抱えようとするの?」
と声をかけたといいます・・
またパク・ヒョンシクは、
「ボヨン先輩が本当にボンスンそのものだったので、自然に感情移入できた」
「そしてセリフを覚えるため朝早く来た僕を見て、すぐ台本を合わせをしてくれた。」
とも語っています。
こうした現場の信頼関係があったからこそ、アン・ミニョクというキャラクターが生まれ、多くの視聴者に愛される作品になったのでしょう。
ト・ボンスンの成功は視聴率だけではありません。
この作品を境に、パク・ヒョンシクは「演技ドル」ではなく「俳優」として見られるようになったのです。
パク・ヒョンシク俳優としての地固~現在
『ドクタースランプ』(2024年・JTBC)
パク・シネと共演したロマンティックコメディ。
『ドクタースランプ』では、若い頃の勢いだけではなく、大人の恋愛や挫折を自然に演じ、ロマコメ俳優としての成熟した姿を見せました。
人生最大のスランプに陥った医師たちの再生劇を描いた作品で、国内でも8%を超える視聴率を記録しました。
この作品でパク・ヒョンシクは1話あたり5億ウォンの出演料を受け取ったと報じられ、トップスターとしての地位を確立したとされています。
『宝島』(2025年・SBS)
ロマコメ職人のイメージを覆す転機となった作品です。
パク・ヒョンシクは、大山グループの若き常務であるソ・ドンジュ役を演じました。
銃に撃たれて海に飛び込んだり水拷問を受けるなどの撮影が困難な場面でも、没入度の高い演技力を披露。
追い詰められた状況でも強い意志を秘めた目を光らせる姿が印象的で、激しいアクションを自ら体現。
演技対決を行ったベテラン俳優ホ・ジュノとの共演も、
「『宝島』の対決構造は、パク・ヒョンシクとホ・ジュンホの演技対決によってさらに極大化されている」とされ、
ベテランと並ぶひけをとらないパクヒョンシクと、世代を超えた演技の応酬が作品の最大の見どころとして語られました
パク・ヒョンシクの演技が評価される理由
眼差しで感情を表現する俳優
青春ウォルダム
パク・ヒョンシクの演技を語るうえで最も重要なキーワードは、「眼差しの演技」と「内側に秘めた感情の落差」です。
『青春ウォルダム 呪われた王宮』では王世子イ・ファン役を演じ、「多くの人に冷たく接し、一人で傷を抱えて生きている」という入り組んだ心理を細やかな演技で表現。
特に放送初期の1〜2話では
「状況に応じて揺れる眼差しでイ・ファンの不安な心理を細かく表現した」、
第3話では「眼差しに優しさを込めて瞬時に雰囲気を180度変えた」と評されています。
純粋さが狂気にも変わる
『宝島』澄んだ目の狂人
韓国の大衆文化評論家は
「ソ・ドンジュはパク・ヒョンシクのイメージにとてもよく合うキャラクターだと思う。
パク・ヒョンシクは明るく純粋なイメージがあるが、実は純粋ということは正反対のキャラクターにもなり得る。」
『澄んだ目の狂人』という言葉のように、
純粋な表情から放出される狂気がより不気味で、その場面をうまく作り出せる俳優ではないか、と。その特徴を捉えています
純粋な顔つきが一転して「澄んだ目の狂気」という不気味さに変わり
明るい印象を悪用するでもなく、消し去るでもなく、役柄に応じて全く違う方向へ振り切れる——その振れ幅の大きさこそが、パク・ヒョンシクという俳優の強みのように見えるようです
純粋さがパク・ヒョンシク最大の武器
パク・ヒョンシクが長年愛され続ける理由は、彼の持つ「純粋で明るいイメージ」が、作品のジャンルによって全く異なる魅力に変換される点にあります。
『力の強い女 ト・ボンスン』などで見せた愛らしいロマンスでは、その純粋さがそのまま「あの青春の頃」を思い出させる魅力として観る人の心をつかみます。
そして、『ト・ボンスン』で見せた純粋な青年像は、その後『青春ウォルダム』や『宝島』を経て、より複雑で奥行きのある人物像へと変化していきました。
2026年公開予定のNetflixオリジナル『きちんとした関係(仮)』では、特殊部隊出身の堅実さと強い推進力を持つワーカホリックでありながら、どこか抜けた魅力と多彩な魅力が隠れた立体的な人物、CEOのナ・ジョンソク役を演じる予定です。
パク・ヒョンシクが再びラブコメディに挑戦する作品として、公開前から注目を集めているのは、以前のラブコメとまた違う何かを魅せてくれるのではないかという期待からだと思うのです
まとめ|俳優としての新境地を開いたパク・ヒョンシク
ZE:Aのメインボーカルとしてスタートし、15年かけて「アイドル出身」というラベルを完全に脱ぎ去ったパク・ヒョンシク。
『ト・ボンスン』では人を愛する青年を。
『宝島』では復讐に燃える男を。
パク・ヒョンシクは同じ「純粋さ」を持ちながら、まったく違う人物を演じ分けてきました。
だからこそ彼は、ロマコメ職人という枠を超え、俳優として新たな評価を得続けているのでしょう。
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